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1月・2月は「雪氷防災研究室」です。
雪氷防災研究室では、雪氷災害の軽減防除を目的に、積雪断面観測と冬期気象観測を中心とする調査研究を実施しています。
【写真解説】
No.1 「大雪災害調査」
写真は2015年2月に北海道羅臼町で実施した大雪災害調査の様子です。この年、羅臼アメダスの最深積雪は観測史上最高となる 179cm に達し、町外と唯一つながる国道 335 号が通行止めとなり孤立状態が 3 日間続くなど、市民生活に大きな影響が出ました.研究室では、この時の気象状況と積雪の関係、町内の堆雪状況について現地調査を行いました。
No.2 「キャンパス内も素敵なフィールド!」
積雪は、降雪のたびにできた層が順々に積み重なっており、その場所・その冬の気象の履歴が記録されています。積雪の特性や状態を正確に把握するため、雪面から地面まで積雪を掘削して観察用ピットを作成し、物理量や化学成分の分析調査を行います。私たちの研究室では、積雪期に北見工大野球場を貸し切り、北海道らしい澄み切った青空や上空の雲を眺めながら、積雪深・雪質・粒径・雪温・密度・硬度・せん断強度・含水率および積雪水量を測定しています。
No.3 「寒冷地の大気光学現象」
写真は2017年12月17日に北海道北見市端野町で撮影した22度ハロ・幻日・幻日環です。地表面近くの低層の氷晶によるハロは道東ならではの美しい現象です。この日の気温はマイナス20℃を下回り、ダイヤモンドダストも見られました。
No.4 「霜」
霜は、大気中の水蒸気が昇華して地面や雪面、種々の物体上で成長した氷です。写真は放射冷却現象によって気温が下がった朝、観測現場で使用している測量用ポールの表面にできていた霜です。冬期は、身近にある例えば車の屋根などでも観察することができます。
No.5 「北見に降る雪・積もる雪」
現場で観測をしていると、様々な種類の雪結晶に出会います。天然で観測される雪結晶は、あられ・みぞれ・ひょうを加え121種に分類されますが(菊池ほか, 2012;Kikuchi et al.,2013)、北見でも数多くの種類の雪結晶を観察することができます。写真はその一例で、2017年12月に撮影した角板付樹枝(樹枝状結晶が伸びた後, 枝の先端に角板が成長してできた雪の結晶)です。この雪結晶は積雪内部で堆積してからの時間・温度・温度変化率・水との接触などによって、大きさや形状が変化していきます。
No.6 「クリスマス観測会」
毎年、12月24日頃になると研究室の現役学生・卒業生が集まり、クリスマス観測会を実施しています。2017年12月も、指導教員を含めた4名が、赤・黒・白基調のドレスコードで集まり、全員サンタ帽を身に着けた格好で楽しい観測会を実施しました!
【関連情報】
Facebookページ「北見の積雪観測情報」 https://www.facebook.com/kitamisnow/
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