私たちは、地震などの災害やインフラの経年劣化から人々の生命や財産を守り、社会基盤を安全に長く使い続けるための研究をしています。
北見を含む道東地域は、日本でも有数の地震地域であり、また冬季の厳しい自然環境や、広大なエリアに都市が点在しているなど特有の環境にあります。このような地域で、自然の恵みを受けながら人々が安心して暮らせるためには、社会基盤を効率的に維持することも大切です。私たちは、地震対策のみではなく、構造工学に基づき情報通信技術を応用したり、地域との協働までもテーマに、「レジリエントでスマートな未来を実現する」ことを目指しています。
2020年度まで宮森と齊藤が担当してきた地震防災工学研究室は、橋梁工学研究室(宮森)と地震工学研究室(齊藤)の2研究室体制になりました。
門田峰典助教が、令和4年度国立研究開発法人土木研究所優良業務等理事長表彰において奨励技術者として表彰されました。
この表彰は土木研究所が令和3年度に発注した委託業務で、その成果及び業務への取り組みが特に優良であった受注者及びその技術者を表彰するものです。門田助教は前所属の株式会社オリエンタルコンサルタンツにおいて実施した「ステンレス鋼を対傾構に用いた鋼桁橋の解析業務」の担当技術者として表彰されました。
この業務は橋の端部で荷重を支える端対傾構に、これまで橋の材料として使われることが少なかったステンレス鋼を用いた場合の検討を行ったものです。具体的には荷重の作用による変形や応力を解析し、部材の材料特性の違いおよび取り付け部のガセットプレートの寸法等の違いが変形量や部材連結部の破壊形態等に及ぼす影響を検討したものです。引き続き研究室でも橋梁に関する研究に取り組んで行きます。(2022.8.31)
2021年度も引き続きコロナ禍での研究室運営でしたが、低温室での載荷実験、橋梁での現場測定や橋梁実験室での画像撮影実験などを行い研究を進めました。恒例の対外発表会Program Review Meetingは2022年2月25日に今回もオンライン形式で開催し、たくさんの皆様にご参加いただきました。2022年3月には修士1名が修了、学士10名が卒業し、4月には新たに修士1年4名、学部4年8名が加わりました。また、5月1日付で門田峰典氏が助教として着任しました。引き続きコンクリート工学、インフラマテリアル研究室とも連携して教育・研究を進めてゆきます。
卒業生の皆様も、ぜひ近況をお知らせください。引き続き皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。(2022.5.6)
卒業論文、修士論文の作成は、皆さんが技術者として社会で活躍するためのトレーニングの集大成です。
解決すべき問題を見極め、解決法を考え、実行し、そして結果をまとめて説明する。という技術者として必要な能力を、研究テーマに向き合いながら育みます。
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宮森保紀
電話:0157-26-9472
e-mail:miyamoya(at)mail.kitami-it.ac.jp