9月15日(木)~16日(金)に京都大学吉田キャンパスで開催された、公益社団法人土木学会令和4年度全国大会第77回年次学術講演会において、本学大学院生の佐々木賢一郎さん(博士前期課程 工学専攻 社会環境工学プログラム1年、指導教員:富山和也准教授)が、優秀講演者として表彰されました。これは、本学会の全国大会で実際に講演を行う40歳以下の研究者、技術者を対象に、論文内容に加え、講演が簡潔明瞭で優れたものに与えられるものです。
本講演会において、佐々木さんは、大林道路株式会社(本社:東京都千代田区)との共同研究成果として「歩行空間における下腿部表面筋電図を用いた路面評価」について発表し、論文及び発表内容が評価されて受賞に至りました。
本研究は、歩行者との接点となる路面の“歩きやすさ”や“つまずきやすさ”について、脚部に取り付けた筋肉の負荷を計るセンサにより検討したものです。その結果、筋活動量と舗装路面の肌理(きめ)および動摩擦係数との間の関係性を見出し、路面の物理性状を筋活動量に基づき定量的かつ合理的に評価できることを明らかにしました。
近年、少子高齢化や移動形態の多様化、また、歩行者利便増進道路(通称“ほこみち”)の普及展開に代表される賑わいある道路空間への社会的需要を背景に、地域を豊かにする人間中心の道路空間整備が重要となっています。本研究成果は、歩行者のつまずきを未然に防ぎ歩きやすい路面を維持していくための端緒となるものであり、誰もが安心して利用できる歩行空間の構築に寄与するものと期待できます。
[講演題目]
佐々木賢一郎1,富山和也2,森石一志3,山口雄希3,幸谷宥毅1,西海隼人1:歩行空間における下腿部表面筋電図を用いた路面評価,土木学会第77回年次学術講演会,V-326,京都府京都市、2022年9月.(1北見工業大学大学院、2北見工業大学工学部、3大林道路株式会社)
[参考サイト]
大林道路株式会社:https://www.obayashi-road.co.jp
北見工業大学交通工学研究室:https://sites.google.com/site/kittomiyama/
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