このたび、1月25日(土)~26日(日)に室蘭工業大学で開催された「令和6年度土木学会北海道支部年次技術研究発表会」において発表を行った、本学学生 藤原早芙さん(発表当時:北見工業大学大学院工学研究科工学専攻博士前期課程1年(水環境工学研究室)、指導教員:駒井克昭教授) が、優秀学生講演賞を受賞しました。この賞は、本発表会において、土木技術や研究成果等について優れた講演を行ったと認められるものの中から選出されるものです。
藤原さんは、「釧路湿原の幌呂地区における土壌炭素動態モデルの構築」と題して発表しました。釧路湿原は日本最大の湿原であり、大量の炭素を土壌中に蓄積する重要な生態系です。本研究では、幌呂地区の異なる植生環境において採取した土壌試料の分析結果をもとに、土壌中の炭素を複数の分解速度の異なるプールに分けて表現する土壌炭素動態モデルを構築しました。さらに、水位や植生条件が炭素蓄積に与える影響を定量的に評価しました。その結果、水位の高いヨシ群落では土壌炭素量が多く維持される一方、水位の低い牧草地では炭素量が少ないことが示されました。これにより、湿原における水文条件が炭素蓄積を支配する重要な要因であることが明らかとなりました。本研究は、釧路湿原の炭素貯留機能の理解を深めるとともに、湿原保全や気候変動対策に資する基礎的知見として高く評価されました。
[発表題目]
藤原真実,駒井克昭:釧路湿原の幌呂地区における土壌炭素動態モデルの構築,土木学会北海道支部年次技術研究発表会,G-03,2025.
[関連リンク]
・北見工業大学水環境工学研究室:https://cee.civil.kitami-it.ac.jp/study/mizusyori/