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国立大学法人 北見工業大学

交通工学研究室の稲木万玲さんが土木学会舗装工学論文奨励賞を受賞

このたび、本学大学院生の稲木万玲さん(博士前期課程 工学専攻 社会環境工学プログラム2年、主指導教員:富山和也准教授)の論文「生理指標に着目したストレス要因となる路面変状の特定と人間中心評価」が、公益社団法人 土木学会舗装工学委員会の舗装工学論文奨励賞に選出され、第28回舗装工学講演会において表彰されました。

同委員会では、1996年以降、舗装工学講演会を年1回開催し、発表論文を収めた土木学会論文集E1(舗装工学)を発刊しています。舗装工学論文奨励賞は、その中から40歳未満の主著者を対象とし、優れた研究成果に対し授与されるもので、今年度は稲木さん1名のみが受賞しました。

本論文は、昨年開催された第27回舗装工学講演会において、稲木さんが口頭発表した際に優秀講演者賞を受賞しており、今回の受賞と合わせてダブル受賞となりました。(関連記事はこちら

現在、日本の高速道路では、局所的な路面の凹凸が、走行車両の快適性を低下させる要因となり、道路利用者から乗り心地に関する多くの要望が寄せられています。本研究は、実際の高速道路で得られたデータを北見工業大学のドライビングシミュレータで再現し、代表的な生理指標である心拍変動および皮膚電気活動の観点から、車両乗員の精神的なストレス原因となる路面凹凸の特徴について検討したものです。
 その結果、人の生理反応に基づき、既存の路面評価指標と利用者評価の間に乖離が生じていることを示し、精神的なストレスの原因となる路面凹凸の特徴について明らかにしました。本研究成果は、インフラ管理における社会的要求に応えるとともに、舗装工学における学術的な貢献が評価されて受賞に至りました。

 

表彰式の様子 受賞を喜ぶ稲木さん
賞状
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